真似
レッスンで生徒さんが面白いことを言っていました。
吉田拓郎さんの歌を歌うのはとても難しいと。
特に男性は、拓郎さんのイメージが強いから、すごく影響を受けてしまって、中途半端な真似になってしまうから、彼のオリジナルを歌う人は少ないとか。
同じように声を強めたり、リズムをとったりしても、拓郎さんのようにはならないと。
似たようなことをかつて友人が言っていました。
どんなに頑張って同じテンポにしても、絶対にポリーニのようにはならないと。
速度、強弱、ニュアンス、、
わたしたちが音として測れるのは、実はそんなに多くはありません。
でも測れないような情報を受け取っているということ。
明確ではないけれど、その存在がわかるということ。
そのひとがそのひとであることには、嘘はありません。
わたしたちはそれを楽しんでいるのではないかしら?
表現するとは、正直になることに他ならないと思っています。
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