何が育ったのか
分離唱のグループですが、なんとなく定着メンバーが決まってきて、グループが育ってきました。
それはもう半年くらい前からそんな感じでしたが、育ってきたものは、わたしがかつて考えていたものとは違ったものでした。
かつて考えていたものとは、もっと現生利益的な感覚で、それこそ音感が良くなる、とか音楽的な感性が育つとか、そういうものですが、それは結果として得るものだ、ということがわかりました。
(まるでアレクサンダー・テクニークのレッスンと同じです)
定着メンバーのみの時は、すぐにハーモニーが生まれるようになりました。
ハーモニーは安定し、長く続きます。
そこに初めての人や、あまり慣れていない人が入ると、音に動きが生じます。
すると、定着メンバーはどこに行って良いかわからずに、何となくざわざわした感じになります。
それぞれの耳が、心地よい響きを探し出すのですね。
全体が見つけ出すと、響きが安定してきます。
行く方向を知っていて起こるこのプロセスが、とっても大切だと思うのです。
アレクサンダーのサラ・バーカー先生が分離唱に参加してくれた時、
「これは敏感(繊細)さを育てる、良い訓練だ。」
と、おっしゃってくださいました。
そう、音の変化に対する、あるいは環境の変化に対して、じぶんに氣付いて行く、反応できる感性が育つようです。
だから多くの役者さんが集まってくださるのかもしれませんね。
佐々木先生が「直感を育てる」とおっしゃっていたのは、こういうことなのでしょう。
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