元祖アニメ

今日は早稲田の待賢殿のお雛様を見に行きました。

披講の方々がこの装束研究所に関わっていらして、お誘いを受け、伺いました。

そして素晴らしいお雛様を見せて頂きながら、素晴らしい、たくさんの説明をしてくださいました。まるで縁のなかった、源氏物語のような世界。蹴鞠を触らせて頂いたり、蹴鞠の専用の靴を見せて頂いたり、遊び道具を教えて頂いたり、貝合わせの貝を手に取らせて頂いたり、思ってもみない体験がたくさんできました。

面白かったのが、絵巻物のお話でした。

昔の絵巻物の中に、すでに漫画の表現があったり(「漫画はくだらないもの」って言われてきた世代ですので、知っていたら言い返していたのに!)、絵巻物は長く伸ばして見るものではなくて、両手で持ってくるくる動かしながら読むと、絵が動き出すとか、教えていただきました。

学校で習った古文の世界が、今日はじめて色がつき、生き生きと人々の生活が動き出すような、そんな感覚がしました。

お雛様が今のサイズになったのはね、商人たちが競い合って、どんどん大きくなってしまって、それでこのサイズにしなさい、って決められちゃったそうです。

そうしたら今度はどんどん小さくして競い合ったとか。

私たちのご先祖様は、いろいろ試してみるのが好きだったようですね。

毎日を楽しんでいたお道具たち。

今よりずっと、仕事も、遊びものびのび楽しんでいた様が伺えました。

生活って、これで良いですよね。

待賢殿の雛祭り



関係ないけど、早稲田の水稲荷です。

studio Kattini

音と動き、あるいは音、こころ、からだ、ひとをつなぐスタジオ

0コメント

  • 1000 / 1000