首じゃない

人間の感覚って、面白いです。

先日のレッスンで、

「ここは首なんですが、」と説明して、その方の「くび」を触ったわけですが、すごく変な間がありまして、その方は、「そこはわたしにとって、首ではありません。」って、おっしゃるのです。


意外な答えにびっくりして、

「では、どこだと思いますか?」と聞くと、

「顎です。」とおっしゃました。


模型など見せて、

「こっちが顎ですよ。」と、確認したら、

「そうですよね。でも、そこを「首」だとは思えないんです。」

とおっしゃいました。


頭ではわかっても、感覚が受け入れない。

面白いですよね。


わたしにもあります。

骨だと思っていたところが、骨でないと認識すると、突然動き出して、知らない動きをします。


体験を何度か与えると、からだは思い出します。

「顎じゃなくなりました。」

とその方が言うと、顔つきが変化していました。


知覚と感覚、ズレがあります。


studio Kattini

音と動き、あるいは音、こころ、からだ、ひとをつなぐスタジオ

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