分離唱の感想(ピアニスト、ジンベ奏者)

都内で分離唱の練習会を昨年5月より行っています。

仕事のため、なかなか参加できなかった多律子さんですが、先日いらしてくださいました。

多律子さんは、アレクサンダー・テクニークの教師の卵。ピアノを教えながら、音楽の探究を続け、アフリカの太鼓ジンベ(ジャンベ)と出会い、今ではクラシカルなアフリカンのジンベを叩ける、数少ない貴重な人です。


彼女のアレクサンダー・テクニークとの出会いも素晴らしいのです。

ピアノの生徒さんから、「先生、アレクサンダー・テクニークって知っていますか?」

という質問から勉強を始めた、とても素直な方なんです。


だいたい、アフリカの音楽という、クラシックからかけ離れたものを勉強されていること自体、どれだけ柔軟な方だかわかりますよね。そして、もっともっと音楽の真髄に近いところを見つけ、それを教育に、と考えているのは、わたしたちの共鳴するところなのです。


前置きが長くなりましたが、彼女のブログに書いてくれた感想を転用させていただきました。

   *     *     *

先週土曜日,合唱の練習に行ってきました。

荒川克美先生の、分離唱のクラスです。

分離唱は去年8月、松伏のエローラホールでやった練習会でも、

克美先生に来ていただいて体験したのですが、

継続しているクラスに参加したのは初めてでした。

ピアノのを音を聞いてみんなで声を出す,

一人一人声を出す、

和音を聴いて名前を言う、

などの練習をしてから、賛美歌でハーモニーをしました。

最後の賛美歌は楽譜を使いますが,

その前の練習ではまったく楽譜を使いません。

パートも固定していなくて、

ソプラノ,アルト、テノール、バスを交代しながら歌います。

パートを変えていくと、

同じメンバーなのに、出てくる響きが全くちがう!!

同じ音なのに。

ドミソ、という単純な音を歌っているのに,

聴こえてくる響きがあまりにも個性豊かで、

いつまでやっても飽きません!!

賛美歌では、もっと複雑なハーモニーも出てきて、

ちょっと音とりに苦労するところもあったりしましたが、

それでも、マイナスイオンの霧を浴びているような、

その中にいるととても気持ちのいい響き。

その中に自分の声が、どこにあるんだろう?

聴こえているようないないような。

でも声はだしてるなあ。

みんなの声が解け合っていく、とても気持ちのいい合唱でした。

「うたう」ことをとても楽しめた時間でした。

一人ずつ歌ったときに、先生からこんなふうにいわれました。

「自分から出た声のフチが、ちりちりちり〜って消えていって,この空間にちらばっていくみたいに」

どうやら私は、自分の声を自分の近くにとめて起きたかった??

実は歌いながら「ちゃんとできてるか」心配する、という気持ちが、

ちょっとだけあったのです。

先生は見逃しませんでした〜。

しかし表現がおもしろいね〜。

先生の目には,音がそんなふうに見えているのか?

そうかも。

多律子さんから頂いた、クリスタルハーブです。とってもお氣に入り!

studio Kattini

音と動き、あるいは音、こころ、からだ、ひとをつなぐスタジオ

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