種を蒔くひと

先日、友人の紹介で、宇梶静江さんのお話&アイヌの子守唄を聴きに行きました。

宇梶静江さんは、絵本や、刺繍の作品などを通してアイヌの文化を伝えている方です。

俳優の宇梶剛士さんのお母様で、アイヌの方達に伝わるものの見方、考え方に、わたしたちがどこかに起き忘れてきた大切なものを、思い出させてくれます。


それはすごくシンプルで、ものを分け合うこと、困った人がいれば助けてあげることを、親がその行為を通して子に伝える、というものでした。

誰もが相手にしない貧しいおばあさんの家に行ったお母さんは、新しいじぶんの腰巻をそのおばあさんに着せて、おばあさんの腰巻を家に持って帰って洗ってあげた、とか。そういうことをなぜするのか、というと、「我が子が困らないように、たくさん種を蒔いているんだよ。」と答えたそうです。

人生の捉え方、世界の捉え方が大きいですよね。


よく「じぶんが恥ずかしくなった。」っておっしゃっていましたけど、じぶんのことしか考えていない、ものごとを広く大きく見ることができない、そんなじぶんが恥ずかしい、というのは、宇梶さんのお話を聞いたわたしの感想です。



studio Kattini

音と動き、あるいは音、こころ、からだ、ひとをつなぐスタジオ

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