ヴィヴィアンのピアノ
今回のスコットランドでも、リンクレーターのワークショップの他に、ヴィヴィアン・マッキー先生のレッスンを受けてきました。
いや、ヴィヴィアンがいるから、リンクレーター合宿も決めた、と言って良いでしょう。
距離はかなり離れていますが。笑。
ヴィヴィアン先生は、高齢による難聴(音の情報の脳への伝わり方が左右違うらしいです)を持っています。5度の響きが、心地よく聞こえると、実際の響きとは合っていないそうです。
そういったことで、ピアノで音の情報の整理を意識的に練習されているそうで、バッハなどの多声部の曲を使って、ピアノを練習していらっしゃいました。
ところが、「こうやって弾いているのよ。」と弾いてくれた演奏が素晴らしすぎました!
上手い、とかのレヴェルじゃない!
音楽そのものがエネルギーとなって、次々に現れてくるのです。
実はわたしは若い頃、ヴィヴィアンの先生でもある、チェリストのパブロ・カザルスがバッハをピアノで弾いている映像を観て、大変衝撃を受けたことがありました。
ああ、それと同じだったのです!
魂に音が触れる、それもつぎつぎに新しい響きが!
耳の聞こえが異常である苦しみは、どんなものでしょう!
でも音楽は、それさえも超えることができるのですね。
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