原理はシンプル

やすえメソッドの裏技の一つに、「新聞紙千切り」があります。

簡単に言えば、新聞紙を千切りながら歌うだけなのですが、この「千切る」という行為が難しい。


わたしのようにピアノをたくさん練習してきたような、手をたくさん使った人間には、それなりの使い方の癖が何重にも重なっておりますし、指先はどのようにも動きますので、かえって自然に備わっている「連動」が起きにくいと思います。(言い訳かな?)

やすえさんと一緒にやるとできるのですが。笑。


指先、腕、呼吸にはかなり密接な関係がありそうです。

某世界的オペラ歌手の方にレッスンした時に、彼女がフランス人の先生から習ったという「技」をちらっと教えてくださいましたが、それはやすえメソッドとまったく同じものでした。


あまりにもシンプルで繊細な世界です。

体の限界に挑戦をして、無理をして声を出すような技術ではありません。


さて、この「新聞紙千切り」、最近何となく原理がわかってきました。


これって、デビ・アダムス先生(ピアニストでアレクサンダー・テクニークの先生)にレッスンを受けた時に教えて貰った原理と同じだった、と氣づいたのは最近。


おまけにバレエのレッスンの時にこの原理を使ってみたら、使える、使える!


あまりにシンプルすぎて、じぶんではなかなか応用が効かなかったのですが、「原理」とはこのようなものかもしれません。


アレクサンダー・テクニークも、分離唱も、すごくシンプルな原理なのです。


studio Kattini

音と動き、あるいは音、こころ、からだ、ひとをつなぐスタジオ

0コメント

  • 1000 / 1000