練習
レッスンを受けた方からのコメントがありました。
今まで、リズムを変えたり、ゆっくり弾いたり、南条雨年もの間、数多く指の訓練をしてきましたが、どれだけやってもじぶんが満足できるようには習得できなかった、っと。
それが、アレクサンダーのレッスンを受けて、根本から変わると、今までできなかったことが数分でできてしまう。今までのじぶんの努力はいったい何であったのか。すべて無駄ではなかったかと。
ご本人の言葉とは違いますが、そのようなことをおっしゃっていました。
ショックを受けられたのだろうと思います。
アレクサンダー・テクニークのレッスンで行われていることは、「統合」です。
こころ、からだ、たましい、と言っていいのでしょうか。
指は「わたし」の指ですが、「わたし」全体ではありません。
全体から切り離して訓練することは、じぶんの「機械化」に他ならないと思います。
訓練そのものに意味がなかったのではなく、じぶんを「分割」してしまったことが、
「統合されたじぶん」から離れていった原因だと思います。
でも、精密な「部品」は役に立ちます。
全体に統合された時に。
いつだって遅くはないのです。
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