動きのルーツ
先日、大野朝行先生の魂合気の特別講習に参加しました。
ものすごく面白くて、いちいち感動して話を聞いていたのですが、
いざじぶんから伝えようと思ったら、大半が言葉になりません。
アレクサンダーの体験と同じで、その状態にならないと理解できないことのひとつでした。
物凄い情報量だったけれど、そのなかでとっても面白かったのが、動きがどうやって出来上がってきたのか、という話です。
現在の動きは、日本人が持っていた元来の動きから外れてしまっている、とのことでした。
大野先生によると、日本人のカラダの使い方は西洋(外国)とは逆だと言います。
西洋(外国)は、戦いのための動き、日本は作業のための動き。
即効性や力よりも、無駄な力を使わずに効率良く継続できる動き方を持っていたそうです。
でもそういった価値観が、すべての動きがスポーツ化して失われてしまっていると。
速い、強い、勝つ、負かす、という価値に重きを置くようになってしまったからだと。
学校でも、そう。
仕事でも、そう。
音楽でも、そう。
すべてに順位が付けられ、戦うようにシステムが成り立っています。
知らず識らずのうちに、このようにじぶんを追い込んでいるわたしたち。
ここで経験した動きは、ふっと笑いが出ます。
動くことが嬉しい、楽しい。
きっと働くことはよろこびに変わるはず。
合気はじぶんから仕掛けてはいけないそうです。
協力して動く。
よろこびながら動く。
アレクサンダーのレッスンで得たものは、日本人のわたしたちは絶対知っている、
ってずっと思っていたのですが、やっぱりありました。
身体一如。
わたしたちは仲良く暮らしていける知恵を持っているみたいです。
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