日本のうた

やすえさんから日本のうたのお話を聞きました。

小学校の時から何氣なく歌っている日本のうた。

何となく音楽史で聞いていたけど、実はとっても歴史の浅いものなんですね。


戦争の時代を挟んでいるから、実は暗い歌詞のものが多い。

戦争を思い出すから、歌いたくない時代もあったと思います。


そんなものだから、西洋風のメロディーに日本語がついたものを歌う、というのは、

実はまだ未開拓で、未完成なもののようです。


子供の頃、声楽が嫌いだった人は、以外と多い。

わたしもそのひとり。

ふつうに歌うのは好きだけど、声楽家が歌うようなオペラチックな歌は、何となく、じぶんの持っている感性とは違う氣がしました。


まだ新しくて、馴染んでいなかったのだから、仕方がなかったのですね。



では、うたがなかったのか、というと、そうではない。

民謡や子守唄は口伝えで残っています。


ただ、古来からの「うた」は、和歌のこと。

そして「和歌」は、そのとき感じたものを即興的に作るようなものであったらしいです。


誰でも一生のうちに2つの和歌を作ったそうで、それは生涯一番大切なときのものだそうです。

「結婚」、と死を前にしての「挽歌」。


私たちの先祖は、詩人だったのですね。

死を前にしてうたを作るだなんて、良い死に方ができそうです。

人生をどのようなものとして見ていたのでしょうか。


studio Kattini

音と動き、あるいは音、こころ、からだ、ひとをつなぐスタジオ

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