天地人

今年もバレエの発表会に向けて、練習が始まっています。
練習しているのは、「白鳥の湖」の中の「ルスカヤ」、ロシアの踊りです。
ハンカチを持って、長い裾の民族衣装を着て踊ります。
実はこの曲、わたしにとっては二回目の経験です。
少し、前よりもできることが増えたみたいです。笑。

YouTube でロシアのダンサーの踊りを見ると、同じような動きなのに違うものに見えます。
日本人の上手なひとたちが踊っているのもありましたが、なんか印象が違う。
手足の長さか、音の取り方か、リズムなのか。
違うものを踊っているように見えます。


披講学習会では、何人かの外国の方と一緒に学んでいます。
その中でロシアのターシャさんという方がいらして、彼女はわたしよりも日本のことをよくご存知で、一緒に披講したり、素敵な和歌を作られます。

暮れに彼女とお話する機会があり、バレエの発表会でルスカヤを踊ることを話しました。
すると、彼女はちょっと広い場所を見つけて、動きを見せてくれました。
そして、ハンカチを上から降ろす動作のことを、「これは、天地人です。」って、教えてくれました。

(ウィキペディアより)
世界を形成する要素としての、天と地と人。宇宙間に存在する万物。三才。

不思議ですが、ちょっと照れを感じていたこの動作。
動きを真似ているだけだったので、何も考えていませんでした。
あるいはちょっと可愛く見せようとか、そんな程度でしょうか。

でもロシアの人たちのこの思いを知ったら、照れていること自体、意味がないですね。

天と地と人に感謝する、神社と同じではないかしら?

たとえ動きが違くても、感謝する氣持ちを表現できたら‥。

なんかそう思ったら、踊ることが楽しくなりそうです。

見せるためじゃない。
感謝を表現する。
じぶん軸で行けそうです!


studio Kattini

音と動き、あるいは音、こころ、からだ、ひとをつなぐスタジオ

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