省エネモード?

ファスティングを体験して、面白いなあと思ったことのひとつが、「カラダの使い方が変わった」ということです。(わたしだけ?)


炭水化物と砂糖が大好きなわたしですが、前準備でこれを抜いてからのファスティング。

(前準備をしていないと、頭が痛くなったり、いろいろ身体的に大変らしいです。)

すると、力が入らないんですね、何をするにも。

完全なるエネルギー不足。


調べたところによると、ブドウ糖からエネルギーに変換していたシステムを、油から変換していくように体がシステムを変化させるとか。(歴史的にはこちらの方が人類は長く使っていたらしい。)


じっとしているよりも、ある程度動いた方が良いらしいので、先に用事があってたくさん歩いた妹に勧められ、回復食の準備にと、ジャスコまでお散歩に行きました。


いつものように歩こうとすると、息が上がりました。

ゆっくり、少しずつ、ほとんど年寄りのような歩き方かもしれません。

すると、魂合氣で学んでいる歩き方に近づいてきたことに氣付きました。

(日本人が本来使っていたような、省エネの歩き方だそうです。)

表層の筋肉(速筋)が使えないのです。


ピアノを弾こうとしても同じ。

いつものように、いつものテンポで弾こうと思ったら、まったく力が入らない。

最低限の力で、かなり省エネモードになります。


そんな話をかな子さんにしたら、彼女は常に貧血持ちで、手術を受けるまで20年くらい省エネモードだったそうです。貧血でもうカラダが動けない状態なのに、でも省エネモードで演奏したり踊ったりできてしまうと。


でもそのモードこそ、生きるのに(動くのに)最低限なモード、きっと深層筋が働くようになるのではないか、そういう風に思いました。


そこで動ければ、カラダを壊すことなく、生涯動くことができるのではないでしょうか。


そうなると、速さ、力強さなどの練習より、むしろこのモードを取り入れた練習の方が必要なのではないか、と思った次第です。


そんなつもりはなかったけれど、わたしはスポーツ的な、交感神経を目一杯使った練習しかしていなかったのです。

(アレクサンダー・テクニークと分離唱で随分そうでない体験はさせていただきましたが、まだまだわかっていなかったのですね。)

あるいは演奏することはそういうことだ、と勘違いしていました。

これは故障の原因を作りかねませんね。


表現をするって、思っているよりずっとずっと繊細で、丁寧な作業みたいです。

ただいまデータの書き換えを実践中。



studio Kattini

音と動き、あるいは音、こころ、からだ、ひとをつなぐスタジオ

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