未知との遭遇
ピアノがある程度自在に弾ける、ということは、かなりの練習時間が必要で、
その人なりのテクニックを、それぞれの方が開発してると思います。
先生の指導もありますが、基本的には骨格も、運動神経も、あるいは理解力、判断力
すべてが人それぞれのため、それぞれが独自の道を進んでいると言えるでしょう。
先日も生徒さんにピアノでの動きを説明するために、日常生活の動きをやってもらいました。
テーブルを拭く、という、おそらくやったことのない人はいないような動作。
そうしたら、生徒さんがこんなこと言うんです。
「こんな動き、したことがありません。」
その方は、テーブルを拭くときに必ず雑巾を掴みながら拭いていたんです。
掴まないで拭くなんて、考えたこともなかったと。
どうしてその使い方しかしていないのか、じぶんでもわからない、と。
たかが日常動作。
だから、自動的に同じパターンで繰り返していることに氣付かなくなっちゃうんですね。
氣付きの伴わない反復練習も同じ。
じぶんを無反応に、機械のようにしてしまう。
今、このときに起こることにどれだけ敏感でいられるか。
機械じゃないわたしを楽しまないと損ですね。
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